■静物としての廊下
と、いうわけでひかりの廊下です。
この廊下を見ていただければ、もしかするとひかりという建物全体の雰囲気を、感じ取ってもらえるかもしれません。
ひかりと名付けられた建物は、木の質感を大切にした落ち着いた感じの造りです。いずれ紹介するつもりですが、リビングダイニングの天井の高さは3.8メートル、とても広々とした空間を形作っています。天井が高いということは、実際の広さよりも広く見えるものだということがよくわかります。
窓も大きく作られ、外の景色や陽光を室内に取り込める、明るくて落ち着いた空間です。
■廊下八景 1 ※八景といいつつ、七景しかありませんが(^-^;
で、廊下です。廊下は居室と様々な場所をつなぐ《ただの通路》というだけではありません。
昨今はコロナウィルス、加えてこの猛暑・酷暑、利用者さんは思うように外に出られません。そんなとき、ひかりの廊下は、利用者さんの大切な運動する場になります。
ご高齢の利用者さんたちは、普通でも外出する機会が少なくなります。じっと座っていることは、老若男女問わず体に良いことではありません。外にでて散歩が難しいとき、少しでも体を動かしていただくために、廊下はとても役に立っています。
■廊下八景2
ひかりは決して大きな建物ではありませんが、使い方次第で、いろいろなことができます。以前、ブログで紹介した「ひかり演劇祭」はひかりの建物全体を舞台にしたチャレンジでした。
これはひかりではありませんが、どこかのグループホームでは建物内で、大旅行をやってのけたという話です(笑)。いったいどうやったらそんなことができるのかわかりませんが、大したものだと思います。ひかりとしても、いつかチャレンジしてみたいと考えてしまいそうな、楽しい企画です。
本当にやるかもしれません。
こじんまりとした建物の内部を広大な世界に変えるのは、職員と利用者さんのイマジネーションです。頭を使うことは、なにも脳トレだけではないですよね。人が頭を使うのは、仕事よりも遊びです。廊下を運動場もしくはトレーニングジムに変える、深淵な物語の舞台にする、コンサート会場に変える、あるいはいつか行くかもしれない楽しい旅行のコースにする、ほんのそこまでの廊下も、思いとやる気と使い方次第で、遥か彼方へ行けそうな、無限の距離を演出できるかも、です(笑)。
■廊下を楽しむ