〈ひかり〉の場合、10時と15時にティータイムを設けています。水分補給という目的もありますが、15時のティータイムにはおやつもでます。ティータイムは、〈ひかり〉における生活のアクセントです。普段ならわいわいがやがやと話をしながら、ゆっくりと飲み物を味わいますが――このブログを書いている、3月21日、春分の日の祝日、この日はいつもとちょっと違うティータイムになりました。
この日は、WBCの日本対メキシコ戦があり、入居者さんには、野球の試合を観戦しながら、ティータイムとなりました。
その、いつもとちょっと違ったティータイムは、私たち職員にとっても意外な発見の日となりました。
メキシコと日本の準決勝。絶体絶命のラストに回ってきたチャンス。入居者さんは、息をのむようにして成り行きを見守っていました。そんなふうに真剣に野球の試合を観戦する入居者さんというのは、ちょっと想像していませんでした。
入居者さんの生活歴については、業務上必要と思われる範囲での情報は、もちろんあります。しかし、入居者さん、特に女性の方が、野球に興味を持つ、楽しんで観戦してくださるということは、正直想定していませんでした。
で、日本対メキシコの準決勝。劇的な逆転。〈ひかり〉の入居者さんは、一斉に歓声を上げられ、中には涙を流している方もおられました。
「よかった、よかった」
自分の孫が勝ったように喜んでおられました。
普段なら普通のティータイム。しかしWBCというイベントが入ってきたことで、入居者さんは常になく喜んでくれ、涙まで流してくれた。これは意外な光景で、野球などというものに(笑)、さしたる興味がないと思っていた入居者さんが、ここまで喜んでくれたことは、本当に意外な発見でもありました。
まだまだ、入居者さんについては、知らないことがいっぱいあります。
※なお、本文中に使用した写真はイメージ写真です。ティータイム中のWBC観戦風景は動画でご覧ください。