こんにちは、どれみです。
名張育成会が運営する児童発達支援センターは、支援を必要とする0歳から18歳までの地域に住む子ども達が通う施設です。相談支援専門員、保育士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフが在籍しており、各種の専門的な様々な視点から子ども達を支援しています。
寒さの中にも、少しずつ春の温かい日差しが感じられるようになったこの頃。さらに、子どもたちの元気な声が室内を暖かくしてくれています。
先月に引き続き、引っ張る遊びの様子をお伝えします。先月は、ペットボトル版をお伝えしましたが、今回は、箱とオーガンジー、不織布等を使って遊びました。
箱に小さい穴をあけて、オーガンジーや不織布の大きな布を引っ張り出すこと、素材の違う布に触れてもらい感触を楽しむことを体験してもらいたいと思いこの遊びをしています。
まず、オーガンジーや不織布を見ること、それを手に取り、自分に引き寄せることが必要になってきます。最後まで引っ張りきることで終わりを知ることにもつながります。
子どもたちは、箱がでてくると我先にと箱をもらいにいきます。箱からでているオーガンジー、不織布に気きづき引っ張ります。手でつかんだり、指先でつまんだり、うまくつかめず布が手から滑っていったりと子どもによって様々。
自分の分が引っ張り終わると、他の子の箱も気になり、じっとみたり、箱を取り合ったりする姿もありました。
引っ張り終わると、自分で箱をあけて丁寧に戻し、引っ張ることを繰り返します。またオーガンジーをマントのように自分に巻き付けていました。
中に入っている布類よりも箱に興味をもつ子の姿も多くありました。丸い箱を転がしたり、大事そうに箱を持ちその姿を鏡で確認したりする姿も。
また、職員が箱に興味をもってもらうために、子どもが好きなキャラクターの絵をプリントして箱の表面につけました。引っ張らずに、その絵をじっと眺める子の姿もありました。
様々な感触を知ってほしいと思い、水切りネット、フェルト類も用意しました。水切りネットは適度に伸縮性があり子どもたちに人気でした。
大きいお姉さん、お兄さんクラス(Aチーム)では、バスタオルを繋げて、箱の中に隠しておきました。すると、全身を使って友達と協力をして「よいしょ、よいしょ」と掛け声に合わせて少しずつ引っ張っていきます。
小さい子のクラス(Bチーム)では、タオルをつなげて、職員とつなひきをしました。「大きなかぶ」の絵本にでてくる“うんとこしょ どっこいしょ”の掛け声や子どもを応援する職員の“がんばれ~”の声掛けが響き渡りました。
違った素材で遊ぶことで、様々な感触を楽しんで知ることに繋がっています。これからも、色々な素材で遊んでいきたいと思っています。
どれみに差し込むやわらかな陽射しが、今年度も残りわずかな時間をそっと包み込んでくれている気がします。
以上、どれみでした。