〈ひかり〉皆で楽しむ、全てを楽しむ

f:id:miraireport:20220310150225j:plain

■今日は楽しい雛祭り

youtu.be

「雛祭りは誰のもの?」
 と、訊ねられれば、もちろん皆のものです。
 雛祭りには女性のお祭りというイメージがありますし、実際にそういわれることもありますが、必ずしもそうではないようです。
 雛祭りの起源をたどると、三つの祝い事が融合してできたものだといいます。そのうちの二つは男女関係のない祝い事だったということです。

 本当に楽しいものに、性別は関係ありません。性別に求められる、それらしさに拘ると人生の楽しみの半分か、もしくは半分以上を無駄にすることになるかもしれません。
〈ひかり〉の利用者さんたちは、性別に求められるそれらしさを今よりもずっと強く求めらた時代を生きてこられた方たちです。いまのように皆で楽しむ、一緒に楽しむという体験は、新鮮なものかもしれません。

f:id:miraireport:20220310083800j:plain

 職員の仕事で重要なことのひとつに、利用者さんに楽しみを提供するということがあります。その楽しみも、より新鮮なものがいいと私は考えています。ただ、楽しみを提供するだけでは新鮮な楽しみとはなりません。楽しむ方法も併せて提供することで意外な面白さを感じてもらえるのではないか。たとえば、雛祭りのようなイベント、あるいはゲーム、唄うことも、それ自体はもちろんのこと、それを通して新しい楽しみ方を提供すること。それによって、新鮮な体験が生まれる。私はそう考えます。
 だから〈ひかり〉では、イベントの準備にも利用者さんに参加していただきます。それ自体がイベントになるからです。
 今回ですと、利用者さんの登場から、すでに楽しいイベントです。それから雛人形のセッティング、またイベントの中に自分の得意なものを披露すること、そういったことも含めての、〈ひかり〉の雛祭りです。

f:id:miraireport:20220310083834j:plain

 利用者さんは私たちにとってお客様ですが、ただ私たちが準備したものを受け取るだけよりも、一緒に作っていくこと、時に観客になり、時にスタッフになる、そういった体験を通して、慣例的に行われている祝い事の新しい面を見ることができる。そしてそれが、ただ楽しむだけではなく、楽しみ方の発見につながるのだと思います。
 それが〈ひかり〉の理念にも謳われている寄り添うということでもある。私にはそのように思えます。
■雛祭りの風景

youtu.be

 

miraireport.hatenablog.com