〈どれみ〉片栗粉遊び

名張育成会が運営する児童発達支援センターは、支援を必要とする0歳から18歳までの地域に住む子ども達が通う施設です。相談支援専門員、保育士、臨床心理士理学療法士作業療法士言語聴覚士のスタッフが在籍しており、各種の専門的な様々な視点から子ども達を支援しています。

 

3月の後半に入り、いよいよ卒業シーズンの時期となりました。

3月末で卒園する子どもの中には、「もう、どれみにはこやん。小学校いくでー。」「どこの学校いくん??」等、4月からの話しが聞こえてくるようになりました。

どれみ卒園まであともう少し…。

子ども達は元気いっぱいに今日も遊びます。

 

今回はAチームが行った片栗粉遊びについてお伝えします。

ダイナミックに遊べるように、まずは汚れても良いようにどれみの服に着替えます。

 

そして、「はじまるよ♪」の手遊びにのせ、子ども達の期待感は膨くらみ、活動がはじまります。

 

ブルーシートが一面に敷かれた部屋に案内された子ども達。

すると職員が、「さぁ、何が出てくるかなぁ??3・2・1…」

現れたのは白い粉。(片栗粉です!)

さぁ、子ども達は、この白い粉を使ってどうやって遊ぶでしょう。

 

子ども達に渡したトレーの上に、パラパラと粉を落としていくと、「もう1回」と人差し指をたててリクエスト。職員の手から粉が落ちてなくなると、期待を込めた目で職員を見つめては「もう1回」と求めて、ぱらぱらと落ちる粉を見て楽しむ子どもの姿がありました。斜め下から眺めたり、真横から眺めたり、落ちる粉に向かい、手や頭をかざしてみたりと、まるで研究者のようです。

 

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手の甲へ粉をかけてみたり、両手ですくってみたり、粉の感触を両手で味わいながら、トレーにたまった粉を、また別のトレーへと移し変えて遊びます。

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かわいい絵も描いちゃいます。

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袋を求めてくれた子は、その中に粉をたくさん集めて…大量にたまった粉をバサッと勢いよく出して遊びました。思わず「うわぁ。」と声が漏れます。

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中には水をかぶるかのように、頭から粉をバサッバサッとかぶって楽しむ子も。

ご覧の通り、頭も顔も身体も真っ白けで、全身を使って粉遊びを楽しみます。

(浦島太郎の世界へようこそ~)

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職員が子ども達の遊ぶ姿をカメラに収めていると、職員の近くに笑顔で来て、『ほら!僕のを見てみて!』と言わんばかりに握りしめていた片栗粉をカメラに向けてくれました。力強く握って遊んでくれていたのが写真から伝わってきました。

それにしても、服の袖までびっしり粉まみれ~。(服を着替えてから遊んで正解でしたね。)

 

触ることに躊躇する子もいます。気になるお友だちの遊ぶ様子をよーく見ようと、ビニールシートの上に寝そべっていたら…気付かないうちに少量の粉に触れることができました!

 

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こちらは鏡の前。

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鏡に気付き、真っ白な自分の姿を見ながら遊ぶ子、鏡についた粉の上から指でなぞり模様を描く子、そして鏡を使って顔についた粉に気付き、きれいに拭き取ろうと奮闘している子も♪

部屋中粉が舞い散る中、子どもも大人も全身真っ白になって遊ぶことができました!

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そして、たくさん遊んだ後は、子ども達が遊びきった後の服のお洗濯~♪

暖かなおひさまの光と春の風のおかげで、あっという間に乾きました。

 

服がどうなっても関係ない!と思えるぐらい夢中になれる、子ども達が楽しめる感触遊びをこれからも見つけていきたいと思います。