〈くらしサポートゆっくる〉 外出先でひとり、困ったら… 【ヘルプカードについての考察】

「くらしサポートゆっくる」は、三重県の伊賀地域に16のグループホームを運営しています。障がいをもたれた方が、住み慣れた地域で安心して生活いただけるように支援する事業所です。

こんにちは。前回の投稿からまたひと月が過ぎ、もうすっかり暖かくなりました(*'ω'*) 

季節は春全盛、緑も濃くなって鳥は盛んにパートナー探し…。動植物のみならず、人間もまた、冬に溜めたエネルギーを発散して、新しく何かを始めたり活動が活発になる、そんな季節ですね。

さてそんな時候、グループホームで生活する利用者さんにおいても、日中いろんな活動をされているのですが、そのすべてにおいて支援者が付添っている、という訳ではありません。

週末のお出かけや、通院、帰省等々…。グループホームでは、その移動や所要を自身で行う方も生活されています。でもそこには、ひとり出先での『困りごと』に対面する可能性も、当然ですが含まれています。

たとえば、どんなことがあるでしょうか?

障がいのある方にフォーカスする場合、たとえば手足や視覚に不自由あれば『出先での階段・段差に困難を感じる』ことが多いでしょうし、聴覚に障がいがあれば『クルマや自転車に恐怖を感じる』かもしれません。これらは比較的簡単に想定ができます。

では『知的障がい』や『精神障がい』、『発達障がい』といわれる方どうでしょうか。その他いわゆる外からは見えにくい障がいを抱えながらも、地域で生活している方は多くおられます。

時に、それぞれの特性によって『大きな音』や『喧騒』が苦手で動けなくなったり、『コミュニケーションや会話』自体が難しく茫然となったり、災害や事故等、普段と異なる場面に遭遇し突発的にパニックを起こす方もあるでしょう。

そのような場面では本人だけでの対処が難しいことが多く、

周囲の方々の援助が必要となります。

そこで、今回お伝えしたいのが ヘルプカード の存在です。

  

ヘルプカードは、援助を求めている方と、援助を行う方とを結ぶカードです。

そこには、氏名・住所・生年月日はもちろん、緊急連絡先や本人の特性(できること・できないこと・苦手なこと等)が記載されており、困りごとが起こった時に周囲の方の援助を得られやすい、有効なツールとして使用されます。

少しフォーマットをアレンジをして作成しています。

 

  

今回、実際にヘルプカードを持参し電車でひとり通院に行かれている利用者さん

(Y.Hさん)を紹介します。

本人には「困ったときは、このカードを駅員さんや周りの人に見せて下さいね。」

と伝えています。

今月の通院も、気を付けて行ってくださいね!(^.^)/~~~

 

これからも、利用者さんが自分自身でできることは可能な範囲で頑張ってもらいつつ、他方で支援する側は、利用者の安全・いのちを守るためにできることを整備し、『アップデート』し続けていくことが必要となります。

 

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私たち『くらしサポートゆっくる』は、個人の実情や希望に合わせた生活環境の提供を行い、住み慣れた地域で自立した日常生活または社会生活を送ってもらえるよう、これからも支援を続けてまいります。


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