〈ゆぅら〉「かける時間」スタート!!

放課後等デイサービス ゆぅらです(*^_^*)

ゆぅらは、小学校1年生~高校3年生の18歳になる前日までの支援を必要とするお子さんが、放課後や長期休暇に利用できる福祉サービスです。

 

今年度から土曜日プログラムで新たに開始したかける時間

子どもたちが未来へと繋がっていけるように「未来に駆ける

そして、

子ども×社会で様々な成功体験や失敗体験を重ねる

そんな思いを込めています。

 

かける時間は、近い将来に自分一人や友達と地域資源を活用した余暇を過ごしたいと考えている小学校5年生以上が対象です。

 

そのためにはどんなスキルが必要かな?

公共交通機関、飲食店や娯楽施設など社会のルールを守って利用することはもちろんですが、そこに行くまでの計画も必要になります。目的を持って参加し、友達とお互いの思いを伝え合い、理解し合って一緒に考えなくてはいけません。

これまでの活動は、「こんなことがしたい!」「あんなところに行きたい!」と言えば、大人が計画をしてくれました。

でも、これからは自分たちで決めていきます。

話し合いのマナーや人との距離の取り方も身に着ける必要があります。

また、お家でも一人で過ごす機会も増えてくると、家事のスキルも必要になってきます。子どもたちに普段の様子を聞き取る中では、家族のお手伝い程度です。調理や片付けなど身の回りのことが自分でできるようになると自信もついてきます。

言葉にするとちょっと難しく感じますが、多くの大人たちがこのような経験を重ねながら成長してきました。

だから、大丈夫!やってみよう!!

そんな勢いで始まったかける時間第1回目を4月27日(土)に実施しました。

かける時間は登録制です。今年度は5名の利用児が登録してくれ、4月はそのうちの3名が参加してくれました。

 

少し雰囲気を変えて、場所もはーとの実習生室をお借りしました。

部屋に入ると「ホテルみたいだね!」とワクワクしていた子どもたちですが、まず最初にかける時間の約束事を伝えると

「いつものゆぅらとはちょっと違う・・・」

ピリッとした雰囲気を感じ取っている子どもたち

昼食作りもいつもとはちょっと違います。

レシピを自分たちで調べて作っていきます。

もちろん職員も近くで見守り、難しいことはアドバイスもしますが、あくまでも職員は裏方に徹します。

さぁ!今日のメニューはから揚げカレー

キッチンに立つとそれぞれが何を作るのか役割分担もできました。

包丁で玉ねぎのヘタを切ろうとしているのですが、見ている方もハラハラしてしまう場面もあり、

そんな時すかさず、声をかけてくれるお友達

お互いに声をかけ合ったり、手伝い合ったりする場面もあります。

子どもによっては包丁を使うのが苦手な子もおり、そんな時はキッチンバサミを使いました。どんな方法なら自分でできるのかも考えて調理をします。

 

そして、唐揚げ作り

から揚げ粉の袋の裏を見ると作り方が書いているよと

アドバイスをしてみましたが・・・

「こっち方がよくわかる!!」とスマホを使って唐揚げ作りの動画を見始めました。

動画のように、鶏肉をもみ込んでしっかり下味をつけます。

油で揚げるも動画ではこんな感じでしていたのかな?

こちらは、

油が跳ねるのが不安でちょっとドキドキ

「ちょっと焦げたかな(#^^#)」「まっ、いいか!」

ぐつぐつ煮込んでいたカレーもいい香りがしてしてきました。

さぁ!みんなでいただきましょう!!

から揚げカレーの美味しさよりも、吉本新喜劇のおもしろさに夢中になってしまうこともありましたが、

自分たちだけで作った達成感を感じることができました。

 

いつもなら、あわよくば避けて通りたい後片付けも

今日は協力して、最後まできちんと片づけることができました。

この後、

子どもたちを中心に今年度のかける時間の活動を考えました。

子どもたちからは、

みんなでお菓子パーティやバーベキューをしたい!

電車に乗っていろんなところに出かけたい!

カラオケにボーリング、それならラウンドワンに行きたいな。プリクラも撮りたい!

マクドを自分で注文して食べてみたい。食べ放題も行ってみたいな!

手話にも興味がある!

夏休みにはキャンプや映画もいいかも!

話し出したら盛りだくさんで、今年一年だけでは足りなくなりそうなほどの意見がでてきました。

また、子どもたちの聞き取りをしている中で

「お料理が上手になって、好きな物を自分で作りたい!」

「一人で電車に乗って、京都や北海道に行きたい!」

「一人暮らしもしてみたいけど不安、でもしてみたい・・・」

など将来を思い描くような言葉が聞かれました。

 

今後「かける時間」は、月1回実施します。

子どもたちの意見を取り入れて活動していきます。

もちろん、職員はあくまでも裏方としてサポートします。

この日の子どもたちの様子を見ていると

「いつもとは違う!!」そう感じたのは職員のほうでした。

子どもたちの「やってみたい!」「きっとできる!」

を信じて、サポートしていきたいと思います。