〈ひかり〉花見と防災

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 タイトルを「花見と防災」とさせてもらいました。
 今回のブログのテーマは、〈ひかり〉におけるお花見と防災についてなのですが、それとは別に、もうひとつテーマがあります。
 それは〈ひかり〉の主任としての私が、常日頃からそうありたいと思っている利用者さんとの接し方についてのお話です。私の胸に秘めた思いということではなく、職員さんへ、折に触れて、様々な形で、お伝えてしていることでもあります。

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 支援において、利用者さんはもちろん職員も楽しいということは非常に重要な要素だと考えています。仕事は、面白く、楽しくあるべきです。
 では、面白いこと、楽しいこと、というのはどういうことなのか。面白いこと、楽しいこと、を生み出すには、異質な「こと」あるいは「もの」を結びつけろといいます。たとえば、グリム童話ヘンゼルとグレーテル』に登場するお菓子の家。あれは、「お菓子」と「家」を結びつけたアイデアでした。仕事にはアイデアが必要だと私は思います。企画力と言ってもいいかもしれません。

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 私たちの仕事において、安心・安全・安楽を利用者さんに提供することは、必須のことです。でも、それだけではまだ不十分かもしれないと私は考えます。できればそこに楽しいという要素が欲しい。
 安心・安全・安楽を利用者さんに提供できて100点。そこに楽しいという要素が加われば120点。100点をとるために100点を目指していては100点はとれない。120点を目指して、やっと100点に手が届く。難しいことですが、私はそんなふうに考えています。

 では、利用者さんに楽しみを提供するというのはどういうことか? これはかなり難しい問題です。安心・安全・安楽は一応の基準のようなものはあります。しかし、楽しいということは人によって受け止め方も違えば、そもそも提供する私たちにとっても、何が楽しいかは異なるという問題があります。

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 でも、それを乗り越えてでも、利用者さんには楽しんでもらいたいと私は考えます。利用者さんに楽しんでもらうためには、利用者さんにサービスを提供している私たち自身にも、自分がしていることを楽しいと感じる部分が必要なのではないでしょうか。
 楽しんでもらうのは利用者さんであって、提供する側ではないという言葉を聞くことがあります。本当にそうだろうかと私は考えます。提供する側も楽しんでこそ、提供される側も楽しめるのではないでしょうか。提供する側とされる側では、楽しみ方が異なるだけだと私は思います。

 練習においても、楽しいということはとても重要だといいます。例えば楽器です。楽器の演奏がうまくなるためには、練習は不可欠です。しかし、これは練習だと思ってする練習では上達ができない、どころか、長続きしません。練習が演奏と同じ意味をもつほど、楽器を演奏すること、触れていることが好きになる、楽しいと思えるようになって、初めて演奏も上達する。本当に好きなことは練習という概念をなくす。練習そのものが、絢爛たる演奏になる。それを読んだとき、本当にそうだと思いました。
 ひかりではどんな小さなことでも利用者さんに楽しんでもらいたい。私はそう考えています。

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 さて、話は最初に戻って表のテーマ(笑)、「花見と防災」です。防災訓練は必須です。もちろん、毎月行っています。あくまでも不慮の出来事が起きて、危険が迫った場合の訓練ですから、楽しんでするようなものではありません。速やかに、安全に避難するための訓練ですが、いつもの避難訓練の後に、ちょっと楽しいことがあってもいいかな(笑)、ということで今回の企画です。
 訓練を行ったときは、時季としてはまだ少し早く、満開の桜を愛でながら、とはいきませんでした。そこで、満開ではまだない桜を、イメージの中で膨らませ、皆で楽しくお弁当という、今回のちょっと不思議な避難訓練でした。

■花見と防災

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