〈くらしサポートゆっくる〉  『グループホームって安全ですか?』 ⇒ 検証します。('◇')ゞ

「くらしサポートゆっくる」は、三重県の伊賀地域に16のグループホームを運営しています。

障がいをもたれた方が、住み慣れた地域で安心して生活いただけるように支援する事業所です。

みなさんこんにちは。寒いですね…。

今年の冬はしっかりと寒く、朝の最低気温も連日氷点下です。グループホームでも給湯器の水が凍ったり洗濯機が凍って動かない、などなどちらほら。大変です…(^^;)。

今回は、『グループホームの安全』について、少し考えてみたいと思います。

利用者さんが日々、生活の場としているグループホームでは、一体どのようにして安全というものが図られているのでしょうか? その環境を検証してみましょう。

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今回協力いただくのは『はるかホーム』です。7名の利用者さんが生活されています。

ではさっそく、外から順番に見ていきましょう('ω')ノ。

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敷地入口にある電灯。当り前に立っていますが夜など入口が暗いので重要な存在です。

もちろん防犯の観点においても、明るいということは大切ですね。

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また、敷地外にも注意が必要なところがあります。例えばこのホームの場合、送迎車が着く乗降場は、少し離れたところになります。

交通量はさほど多くはないですが、公道を歩いて行くので付添・見守り等の安全確保は必須となります。

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では、敷地入口からのエントランスはどうでしょうか?

ほぼフラットで概ね安全で問題ないかなぁ、と思うのですが…。

ちなみに日当たりは抜群でベンチに腰掛けての日光浴に最適です(^^♪

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ホーム内に入ってみました。

まず、リビングには手すりが3m+1m設置されており、歩行への配慮がありますね。

廊下も、2人がすれ違っても当たらないよう、十分に幅が取られていますし、入口は段差のないフラットな構造となっています。

これらは、2006年に施行された『バリアフリー法』のさまざまな義務基準に則って設計されています。

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また、ホーム内で使用する物品についても、決まりごとがあります。例えば、カーテンのタグに『防炎』とありますね(写真では『炎』だけが見えてますが…)。これは、消防法の中に『防炎規制』というものがあり、カーテン等については

『防炎機能を有する物品を使用する』と義務づけられている。

その対象建造物としてグループホームが位置付けられている、ということがあります。

 ⇒『消防法施行令第4条の3第1項で指定された防火対象物』

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加えて消防法では、2015年施行の消防法令改正により、グループホーム等における消防用設備の設置基準の見直しが行われ、避難が困難な障がい者等を主として入居させるグループホームについては、

原則として、スプリンクラー設備の設置が義務づけられている 

当ホームにおいても、各居室等への設置(※図の赤丸)がされ、適時の作動確認がしっかり行われています。

またキッチンではIH調理器が設置され、火災リスクにも配慮した設計となっています。

このように見てみると、法律によっても利用者の安全確保が図られている事が分かりますね。

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おっと…、物々しいところが写りました。

これは火災・地震等の災害時ホットラインシステムです。

『非常』とあるボタン(安心フォン)一つでバックアップ施設へつながったり、赤い受話器が消防署への直通回線となります。これらはすべてのホームに設置されており、『安心フォン』は毎月に一度『ゆっくる避難訓練』(右画像)として、直通回線は年に数回の作動確認を行っています。

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こちらは、となりの女性棟に設置された『AED』です。

AEDとは、突然心臓が正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器です。

当法人では、支援者が消防署において『救命救急講習』を受講し、心肺蘇生方法やAEDの使い方を習得、緊急時にも対応できる備えを行っています。

グループホームの支援においては、支援者がひとりで対応する場面も多く、非常時は迅速で冷静な対応が求められます。こういった都度の訓練や法律に基づいた設備があることによってはじめて、支援者側も安心して適時適切な行動が可能となるのです。

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いかがでしたでしょうか? 今回は環境のごく一部でしたが、ホームの外から中へと順番に、『安全』をキーワードにして見てきました。

人が住むにあたり、安心安全に暮らすための環境づくりは必須です。また必要なのは、ゴールの設定だけではなく『都度のアップデート』も大切です。利用者の高齢化や身体の状態変化に合わせた環境の提供を、改めて振り返り考えることになった今回でした。

今後も、新しい取組みや設備など、ブログで随時紹介する予定です。 

私たち『くらしサポートゆっくる』は、個人の実情や希望に合わせた生活環境の提供を行い、住み慣れた地域で自立した日常生活または社会生活を送ってもらえるよう、これからも支援を続けてまいります。

前回の記事はコチラ ↓↓

miraireport.hatenablog.com