〈ひかり〉求めるもの 期待すること

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 もちろん、わたしの個人的な考えですから、これが絶対ということではありません。
 わたしはそう考えているということですので、その点をご理解ください。

 衣食足りて礼節を知る。

 中国の古い言葉らしいですが、「生活にゆとりがあって初めて礼儀とか節度をわきまえる」という意味らしいです。
 わたしたちの仕事も同じだと思います。
 この仕事には絶対に外せないということがあります。
 例えば、『食事・排泄・移動・整容・入浴』などの基本的な部分です。これは絶対に外せないし、対象によって方法は違うとはいうものの、基本的なスキルがまずあって、その発展形としての変化ですから、誰かがやっても同じでなければなりません。
 基本的な部分がしっかりできることで、利用者さんに、安心と安全と安楽を提供することができます。これは練習によって獲得できるものです。だからやる気さえあれば、人によって多少の違いはあっても、短時間で身につけることができるものです。
 しかし、それで十分かと言われると、そうではありません。基本的なスキルは重要ですが、わたしが大切にしたいのはその先にあるものです。

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「衣食足りて礼節を知る」に当てはめてみると、基本的な支援スキルを身につけ、それで利用者さんの生活を守ることが、「衣食足りて」の部分にあたるのではないでしょうか。
 しかし、それだけでは十分ではない。もしそれで十分なら、あの言葉は「衣食が足りていれば大丈夫」で終わっていたと思います。そこに「礼節を知る」という言葉がついていることが重要なのではないでしょうか。「衣食が足りていること」と「礼節を知ること」は、「礼節」の方が「衣食」に寄りかかっているという関係性はあっても、二つとも必要なもの、大切なもの、だから衣食だけで十分ではなく礼節も必要ですよと付け加えた。わたしにはそのように思えます。

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「衣食」の部分が、わたしたちの仕事における基本的なスキルだとすると「礼節」にあたるのは、文化的なものだと思います。
 文化的というと大げさで、「誕生会」「秋の運動家」「クリスマス会」などといった特別なレクリエーションのように思われるかもしれませんが、そういうものではありません。ここでいう文化的とは、日々の生活の中にあるちょっとした上品さのようなもののことです。
 たとえば、テーブルに飾る花であるとか、利用者さんと職員の間で交わされる会話であるとか、そういったものの中に漂う品格のようなもの、と言えばいいのでしょうか。
〈ひかり〉の利用者さんには、安心・安全・安楽な暮らしを保証する。それは絶対です。でも、それだけでいい、ただ生活していければいいということではなく、そこに文化的ななにか、心を豊かにしてくれるプラスアルファが必要なのだとわたしは考えています。
 言ってしまえばQOLの向上、生活の質を大切にするということになります。

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 では生活の質とは何かということですが、たとえば、ちょっとした言葉掛けや名前の呼び方、話題の選び方に、立ち居振る舞い、そういったアナログ的なことの集積を通して、利用者さんに感じてもらえるもののように思えます。
 だから、〈ひかり〉という空間の隅々にまで、文化的な空気を醸しだすために必要なことは、基本的なことができたからそれで、
「わたしは完璧にできている」
 ではなくて、自分自身の持っている目に見えない雰囲気のようなものをどのように磨いていくかということではないでしょうか。それこそが、職員一人ひとりに問われている課題なのだという気がします。
 そういった目に見えない〈ひかり〉の空気のようなものを作って行くことが、わたしがわたし自身に「求めるもの」であり「期待すること」だということです。 

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