名張育成会が運営する児童発達支援センターは、支援を必要とする0歳から18歳までの地域に住む子ども達が通う施設です。相談支援専門員、保育士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフが在籍しており、各種の専門的な様々な視点から子ども達を支援しています。
秋も深まり、木々の葉も赤・黄色・オレンジと少しずつ秋の色合いへと移りつつあります。落ち葉は道端にあふれ、葉っぱが散った木々からは、冬の訪れがすぐ側に近付いてきている雰囲気を感じます。
昼夜の寒暖差も大きく体調管理が難しいこの時期、運動会や遠足等の秋の行事疲れの子ども達もちらほら見られます。それでも、日中の暖かな日差しに誘われるように、過ごしやすい日には外遊びへと繰り出し、外遊びを楽しむ子ども達です。
今回は、砂遊びについてお伝えします。
どれみの砂場は屋上にあります。
この時期は日中の気温差は大きく、日陰の砂は朝露を帯びてひんやりと冷たくしっとりしていますが、反対に日なたに天日干しされた砂は温かく感触もサラサラしていて、同じ空間で遊んでいても、様々な感触の砂が自然と味わえる面白さがあります。
ある日、子どもが砂場の真ん中でごろんとうつ伏せに転がりました。
砂の上でごろごろ~♪砂の感触や匂い、肌触り等を身体全身で感じています。
職員が子どもの足に砂をかけていくと、嫌がることなく、かけられ続けてどんどん埋まっていきました。(足の砂風呂です♪)足全体が埋まるまでじっとしていましたが、足全体が埋まると子どもは足をバタバタさせて砂を払い落しました。そして次は自ら砂の中に手を突っ込んで埋めてじっくりと遊び始めました。
こちらの子たちは職員が作った山を崩す遊びをして楽しんでいます。
「どしん!どしん!」と恐竜のような真似をしたり、「えーい!」と力いっぱい踏み込んで何度も何度も崩して楽しそうに遊ぶ姿に引き寄せられるように、近くで遊ぶ様子を見ていた子が、そっと砂山に近づいてき、二人して、崩して遊び始めました!崩れる砂山で自分もバランスを崩さない様に耐えながら、どんどん踏み崩していきます。
(二人に崩され、みるみる間に小さくなっていく砂山でした)
遊び終わった後…何だか二人の距離がぐーんと縮まったように感じるのは気のせいでしょうか??
年上のお兄ちゃんの楽しそうな遊びに引き込まれ、砂山崩しの遊びを経験することができました。
無理強いすることなく、子どもたちの興味を少しずつ広げながら、“身体を使って感じる”ことを大切に、これからも様々な遊びを伝えていきたいです。