ともでは、「どんなに障がいが重くても社会人になったら働く」を大切に、お給料をもらう楽しみ・作業に参加した達成感をみなさんに味わっていただけるよう支援させていただいています。
2/7のとものブログで、
「みなさんにクエスチョン!このお部屋一体なんでしょう?!」
と、質問しましたが…
答えは…
『スヌーズレン』って耳にしたことありますか?
スヌーズレンという用語は、オランダ語で「クンクン匂いを嗅ぐ」、「うとうとする」という用語を組み合わせた造語で、外界を探索することや心地よくまどろむ状態を示すものをさします。
今では辞書にも載る一般的な用語になっています。
ドアを開けると……
【バブル・ユニット】
透明なチューブ内を移り変わってゆく何色ものLEDの光が視覚を刺激すると同時に、チューブの底から水面へと昇ってゆく絶え間のない水泡とカラフルなビーズの動き及び音が視覚・聴覚を刺激します。またチューブに触れれば水の動きからくる振動により触覚への刺激も得ることができます。
【ちがうタイプのバブル・ユニット(上部)】
【サイド・グロウ(下部)】
ストリングスの移り変わる色の光が視覚を刺激します。ストリングスは熱を持たないので、触ったり身体にまきつけたり、上に寝転がっても使用できます。
【タッチパネル】
まるで、自分と対話するような光の反応にどんどんひきこまれていきます。
光のパターンも10種類あって、うずまき・直線・点滅・点灯などさまざまです。自分のお気に入りのパターンにして鏡をのぞき込んだり、パネルをさわったりして、視覚と触感も刺激します。
【プロジェクター】
暗闇に映る色とりどりの光は、ミラーボールの反射も重なって、まるでおもちゃ箱に、いや大空に、はたまた宇宙にいざなってくれるようです。
スヌーズレンは、障害のある方が視覚、聴覚、触覚、嗅覚などへの刺激を感じ取り、それを楽しみ、またリラックスしてもらえる環境です。心地良い照明、音楽、香りなどが醸し出す環境は、障害のある方だけではなく、一緒に過ごす支援者も共に刺激を楽しみ、お互いの感じ方と喜びを共有する場となります。
このお部屋には、他にも音楽の重低音と連動して振動を起こすウォーターベッド、吊り下げタイプのゆりかご、アロマディフューザーなどが設置されています。お部屋に入ってそれぞれ好きなアイテムのところへ行くその主体的な行為も大切にしています。
そして、スヌーズレンを通して、だれもが人としての喜びを持つ可能性があることに気づかされます…。
「ともに元気で、ともに働き、ともに楽しく」