〈どれみ〉片栗粉遊び

名張育成会が運営する児童発達支援センターは、支援を必要とする0歳から18歳までの地域に住む子ども達が通う施設です。相談支援専門員、保育士、臨床心理士理学療法士作業療法士言語聴覚士のスタッフが在籍しており、各種の専門的な様々な視点から子ども達を支援しています。

 

 

寒い日もまだまだありますが、日増しに暖かくなり、過ごしやすい時期になりました。いかがお過ごしでしょうか。

毎日、新型コロナウイルスのニュースが飛び交っており、せっかく良い気候になってきたにも関わらず、行事は中止になったり、外出を控えなければならなかったりと、家にこもる日々。時には気が滅入ることもあるかもしれませんが、こういう時だからこそ、しっかり食べて、休息して、睡眠をとって、体の調子を整える時期として有効活用してみるのも良いかもしれませんね。一刻も早く終息することを願います。

さて、今回は片栗粉あそびの様子をお伝えします。

 

部屋に大きなブルーシートを広げ、その上に座卓を2つ準備してお部屋のセッティング。座卓の周りに座った子どもたちに、一人一つずつ黒いトレイを渡します。

「なぁにかな? なあぁにかな? なぁにかな?」

出てきたのは、白い物体。

子どもたちの黒トレイに、白い物体を分けていきます。

 

子どもたちの頭上から「3・2・1…(パラパラパラ)」と粉を降らすと、まるで雪の様でとってもきれいです。それまで気が向かない子も、じーっと落ちる様子を見てくれる時があります。

粉に恐る恐る触れてみたり、小さな山を作って遊び始めたり、絵を描いてみたり。

 こちらが子どもたちが片栗粉で遊んだ時の様子です。

 

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両手でトレイ一面に粉を広げて粉の感触をてのひら全体で感じたあとで、水を足して、また違ったとろとろの感触に変わることにびっくりしたり。

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遊んでいて、思わず笑みがこぼれてしまうことも♪

 

中には足で踏みしめる子の姿も見られました。

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頭からバシャーンと粉をかぶって、浦島太郎のおじいさんのように変身する子の姿も♪

 

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全身まっしろけ~♪

 

手や服が汚れてしまったり、後片付けが大変だったりと・・・大人はついつい躊躇しがちな粉遊びですが、子どもたちには不思議がいっぱい詰まった魅惑の遊びです。

中には得体のしれない白い粉に触ることをためらう子や、手が汚れることが嫌な子もいますが、回数を重ねるうちに気が付けば触れるようになっていたり、隣で楽しそうに遊んでいる子の様子を見ていたら思わず触っちゃったということも、子どもたちと一緒に過ごす中でそのような姿もよく見られます。苦手だった刺激や感覚も、遊びや子どもたちの関わりの中で、少しずつゆっくりゆっくり育んでいるのだなと実感するとともに、小さな成長が嬉しく思います。

子どもたちが夢中になれるような感触遊びを、これからも一つでも多く見つけていきたいです!