〈レインボークラブ〉第3回 西嵜盆栽店だより ~植物の基礎知識Ⅰ~

こんにちは。レインボークラブの西嵜です。

今回は、植物の基礎知識Ⅰについてお伝えしたいと思います!

 

1 植物の生長

  植物は、外見上、葉、茎、根などで構成され、それぞれは目に見えない小さな細胞の集合体である。

  植物が大きくなることを生長と言います。

  植物の生長は、無数にある一つひとつが分裂した細胞が大きくなる細胞分裂

細胞自体の肥大による。

  茎の先や葉の内側のつけ根にできる腋芽には生長点がある。

 これが、細胞分裂が盛んに行われ、茎や葉、枝が作られる。

根にも、生長点があり、枝根ができたり従来の根が伸長する。

 この生長点を切り取ると、生長が止まってしまう。

 

2 植物のはたらき

緑色をした植物の葉や茎は、日光や光線のもとでは空気中の炭酸ガス二酸化炭素)を吸って、酸素ガスを出している。

豆知識

 ① 炭酸ガス二酸化炭素

   無色、無臭の気体

水分を含む二酸化炭素は、金属を腐食し、空気中に多量に存在する酸素不足のため、

窒息するおそれがある。

 ② 酸素ガス

   酸素ガスは空気中に約21%含まれ、生物の生存に欠くことのできないもの。

  無色、無臭の気体で、水にはわずかに溶ける。

この炭酸ガスに水を加えて葉の細胞の中の葉緑体では、植物のからだを作る物質が作られる。

空気中の炭酸ガスを吸って植物のからだのもとになる物質を作るはたらきを

   炭酸同化作用  という。

  このはたらきは、光のエネルギーを使って行われるため、

     光合成   とも言われる。

  光合成によって作られる物質はデンプンや糖の炭水化物である。

  この炭酸同化作用(光合成)を行うために植物には、日光は欠かせない。

 

  ◎ 日光があたる昼間は、

    炭酸同化作用(光合成)が活発に行われ、炭酸ガスを吸って酸素ガスを出す。

  ◎ 日光の当たらない夜間は、

    酸素ガスを吸って、炭酸ガスを出す呼吸作用だけになる。

 

 植物がたえず生命活動を続けるためには、エネルギーが必要である。

  

 根でとる養分

植物に必要な炭素は、炭酸同化作用(光合成)によって炭水化物として得られ、酸素、水素は根を通して土中の水から供給され、その他の窒素、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウムといった植物に必要な養分は、水に溶けた状態で根から吸収される。

これらの養分は、水に溶けた状態でしか吸収されないため、油粕なども土中の微生物によって分解され、水に溶けるまでは、肥料としての効果はない。

 

以上のとおり、少し難しい説明になりましたが、全ての植物が生長するための基礎知識を知ることが、育てるコツとなりますので参考にして下さい。

 

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私達は、人を支援する者として、自らの心が豊かでなければ、良き支援はできないと思います。

豆盆栽、ミニ盆栽山野草を育てることによって、利用者様への支援の気持ちにも何らかの変化が現れると思います。

今後も、そのような気持ちで寄り添って参ります。西嵜盆栽店店主

名張育成会レインボークラブ(就労継続支援B型・生活訓練・就労移行支援)